2011.11.12 Saturday
イヌの進化の過程と問題点
先ほどテレビで「イヌはこうして進化した」がやっていました。
内容の一部紹介します。 イヌはおよそ1万5千年前から人間と共に生活をするようになり、人間はイヌの能力を理解し その本能を作業に役立つ用に上手に利用してきました。 19世紀後半からは、人間はイヌの能力(どのように役立つか)よりも 見た目(どのような姿を求めるか)を重視するようになり、さらに人間は珍しい容姿を好むところがあり、珍しい物を交配させて今居る犬達を作ってきました。 その犬に及ぼす影響は測り知れない・・・・ 例えば、 シャーペイは 皮膚のたるみが魅力的で たるみが多いイヌ同士を交配させている その結果 まぶたが目を防ぎ炎症を起こすようになる為に 切除手術が必要となり、皮膚のたるみにより炎症を起こすようになっている。(それでも皮膚のたるみが少ないイヌを交配させようとはしない) ブルドッグは 四角い体格の割には腰幅が狭く 帝王切開で出産させなければならない。 (それでも昔のブルドッグのように 健康的な体型のイヌを交配させようとはしない。) このように人間の身勝手な欲求により 犬種特有の病気が多く出ている。 人間が培ってきた技術をただしく利用すれば 誇張され不健康にされた特徴を元に戻すことができるはず! 短期間でイヌの改良がされてきたが、見た目は変わっても イヌの本質は変わらない。 かつての習性は遺伝子に組み込まれている 例えば テリアは生まれながらの殺し屋(鼠などを捕まえて殺す事が仕事) ボーダーコリーは 動く物を追いかける 飼い主は、イヌの本質を理解し 現在の社会に適応できるように社会化させるしつけをしなければ 手に負えないということになってしまうことを知っていて欲しい。 以上が 番組内の私が気になった 一般飼い主様にも知っていただきたい事です。 愛玩犬種でも 「この犬種は膝が悪い子が多いです」 「この犬種の持病です」・・・みたいに片付いてしまっているのですが、 それは人間が人気犬種を安易に繁殖させ続けた結果であって、あたりまえになっていることに疑問を感じて欲しいです。 ドッグショーが盛んになりイヌがペットとして人気になった時代から妙な人間の欲がはじまったが、現在では人間の手のかけすぎにより起きている問題とぺットブームのわりには、イヌという動物を理解していないことにより起こる飼育放棄(処分)の問題が取り上げられる事が増えてきて、これからは 繁殖やペットに求める人間側の意識の変化が良い方向に向っていく時代が始まっているのかな って少し期待しています。 |